野手出身の私が最初の壁は、野手投げのスローイング動作とピッチャーによるピッチングの根本的な違いを考えつつ、投球フォームを修正し質のいいストレート投げることでした。
私自身も長年内野手としてプレーしてきたため、止まった状態から投げる投手の動作に強い違和感がありました。
そこで、野手と投手の投げ方の違いを徹底的に分析し、スローイングからピッチングへの移行を進めていきました。
止まった状態から投げる難しさ|野手と投手の決定的な違い
投手は、ワインドアップやセットポジションのように“止まった状態から投球動作に入る”という特殊な動作を行います。
それがワインドアップからなのか、セットポジションなのかは人によりますが、とにかく止まったところから投げるのが、野手は難しい。
野手は基本的に打球を取るという予備動作があり、流れの中でステップしていきます。
この勢いをつける動作を作ることが大きく振りかぶったり、足を高く上げたりすることなのですが、私はどれも投げにくかったです。
体をひねることで生まれた安定感|トルネード気味のフォーム採用
そこで試したのが、体幹のひねり(回旋)を大きく使う方法です。
上原浩治さんのフォームを参考に、足を上げる際に体をひねり、軸足にしっかり体重を乗せる感覚を重視しました。
私が小学生の時に活躍していた選手です。ルーキーイヤーに20勝したのは伝説ですね。
ひねって投げてみると
- ひねることで軸足に体重が乗る
- 体重移動がスムーズになる
- 腕の振りが安定し、リリース位置も一定になる
- 回転数が増え、ストレートの質が上がる
もともとボールのリリース位置が低いスリークウォーターなので、ひねる回転動作と腕の振り方のベクトルが合い安定して投げることができます。
足を上げるときに体をひねる動きは今でも私の基礎になっています。
振りかぶったり、足を高く上げることよりも、体をひねるという選択肢も持ってみてください。
踏み出し脚の使い方でストレートが変わる
足のあげ方がが決まってからは、一本の道筋が見えてきました。
足を上げながら、骨盤をひねることで自然とヒップファーストが出来、体重移動がスムーズに行えます。
それに伴って、リリース位置が安定してきたので回転が強くかかり、ストレートの質も変わりコントロールも安定し始めました。
そして、次の課題も見えてきたのです。踏み出し脚の重要性です。
野手の投げ方で、踏み出し脚を考えることはほぼありません。投げる相手に向かってつま先を出すだけです
しかし、投手はいろいろな踏み出し方のタイプや体重の乗せ方の種類がありました。
- 股関節を内旋して踏み出す“くの字ステップ”
- 股関節を外旋気味に出すタイプ
- インステップで踏み出す投手
- アウトステップで角度をつける投手
- リリースでひざを伸ばすタイプ
- 膝を曲げて粘るタイプ
ひとつずつ試してみると、どうやら私は、
くの字で踏み出し、インステップ気味
に投げるのが合っていました。
これにより、体が自然と連動し、力が前方向へ効率よく伝わるようになりました。
フォーム探しの旅|“下半身で投げる”の意味が腑に落ちた瞬間
良いボール、良いストレートを投げたいと思ったときに、スローイングフォームからピッチングフォームにならなければならない。
練習を通してそう感じました。
野手の時は考えなかったピッチャーの投げ方は奥深く勉強しがいがあります。
野球界の言葉で、ボールは下半身で投げろという言葉があります。
私は正直この言葉の意味が分かりませんでしたが、ピッチングフォームを考えたときに少し理解することができました。
しかし、投球動作を分解していく中で、その本質がつかめてきたのです。
投手の下半身は以下の役割を担っています。
つまり、下半身で生まれたエネルギーを、体幹→肩→腕→指先へと連動させる。
この“運動連鎖”こそ、良いストレートの基礎だと理解しました。
良いストレートを生むフォーム作り|改善すべき3つのポイント
止まった位置から最大の力を生むには、以下の3つを意識すると劇的に変わります。
- 足をどう上げるか(バランス+ひねり)
ひねりを伴って足を上げることで、軸足に力を溜めやすくなる。 - 踏み出し脚をどう使うか(ステップ方向の最適化)
自分に合った踏み出し方=球質向上に直結。 - 踏ん張りをどう作るか(体重移動の最終段階)
リリースで力が逃げないために下半身でエネルギーを受け止める
この3つがうまく連動すると、自然とストレートに強い回転がかかり、球速・コントロール・球質がすべて向上します。
まとめ|良いストレートは“正しい動作選び”から生まれる
野手投げから投手投げへの移行は簡単ではありません。しかし…
- 足の上げ方
- 踏み出し方
- 踏ん張りの作り方
- ひねりの使い方
これらを自分に合った形に最適化することで、ストレートの質は劇的に変わります。
投球フォームは“正解がひとつではない世界”ですが、自分のタイプに合う動作を見つけることで、誰でも良いストレートに近づくことができます。
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